
毎年楽しみにしているコンサート「音空間VOl.41クラシック音楽紀行 イタリア・スペイン・中南米編」が12日、和歌山市手平のビッグ愛大ホールで開かれました。このコンサートは、和歌山市出身の作曲家でピアニストの西島麻子さんが主宰しているもので、西島さんの人脈で集まった演奏家集団が、和歌山を起点に東京や大阪、京都、長野などで重ねてきた演奏会で今回で41回目。今回は京都市交響楽団副首席ヴァイオリン奏者の杉江洋子さん、国内外で活躍するテノール歌手の勝又晃さんが出演しました。演奏はもちろんこの演奏会の楽しみは、西島さんの選曲と解説で音楽の魅力を何倍も輝かせるところにあります。
曲目は、イタリア・スペイン・中南米を舞台にしたカッチーニ「アヴェ・マリア」など14曲。カルディッロ「カタリ・カタリ」プッチーニ「オペラ『トゥーランドット』より」、クルティス「帰れソレントへ」、ポンセ「小さな星」など有名な作品に、サラサーテ「アンダルシアのロマンス」など余り演奏されていないけれども名曲も織り交ぜながら披露しました。3人の熱演はもちろんですが、作詞家の思いや曲のエピソードを交えた西島さんの“おはなし”のおかげで他のクラシック演奏会にはないリラックスしたムードの中で豊かで贅沢な時間を過ごすことができました。
