
(2012年10月14日放送の番組にホエール3姉妹として出演した島和代さん=右前、左奥はパーソナリティーの小林睦郎さん)
株式会社・和島興産社長で和歌山放送の番組パーソナリティー「ホエール和代」さんとしても活躍された島和代(しま・かずよ)さんが6日朝急逝されました。
夫で島精機製作所社長の島正博氏とともに小さな町工場を「世界のシマセイキ」に育てるとともに、和歌山をこよなく愛し、一流の音楽など芸術文化や特に衣食の文化を応援して和歌山の活性化に大きな貢献をされてきました。番組では、歯に衣着せぬトークで知られていましたが、包み込むような懐の深さと人に対する愛情ややさしさを併せ持ち「和歌山のおかあちゃん」として慕われていました。大きな存在を失い、残念です。魅力的な笑顔を思い出しながら、心からご冥福をお祈りしています。
島和代さんが番組パーソナリティーを勤めたラジオ番組「ホエール和代のワンダフルわ〜るど」は、和歌山放送で2006年11月から2012年10月まで6年間に続きました。毎回、幅広い交友関係を生かして多彩なゲストを迎え、時には商工会議所女性部会の親友3人で“ホエール3姉妹”として登場、礼節や人としてのマナーが守られていない行動や風潮には厳しく叱りつけるなど、教育問題や和歌山県の活性化について提言し続け、人気を集めました。
実はこの番組は、「平成の魯山人と言われる陶芸家が和歌山に来ているので会いませんか」というお誘いを受け、栃木県益子を拠点に活躍されている陶芸家・坂田甚内氏と朝食をご一緒したのが誕生のきっかけでした。実は坂田さんは前夜、島ご夫妻と食事されており、私が「女性が自由に世にもの申す番組を作りたいと思っている」ことなどを話したところ、ご夫妻のファンになられていた坂田さんが「それなら和代さんが最適人では」と推薦してくれたのです。ご本人の意思を確認しないまま、この朝食会を設定していただいたZ氏と3人で「かしまし3姉妹でどうか」「タイトルは和歌山の鯨のホエールと吼えるをかけたホエール和代でいこう」と勝手に盛り上がり、この発想を和代さん側に伝え、そのまま実現してしまったという経緯があります。私にとっては、特に思い入れがあり、昨年いったんは終了しましたが、リニューアルを夢見ただけに残念でなりません。
先月かつらぎ町天野にオープンした「山荘 天の里」の竣工記念式典に、夫の正博さんとともに参加されていましたが、その直前に体調を崩されていたので心配していました。
8日の通夜、9日の葬儀は近親者のみの密葬で行われましたが、和代さんの人柄を慕う多くの人が参列されていました。
和島興産と島精機製作所による合同の社葬は6月5日午後1時から、和歌山市手平2の和歌山ビッグウェーブで執り行われます。

(葬儀会場に飾られた島和代さんの写真)
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posted by nkouji at 16:43|
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