(仁坂知事から表彰される受賞者)
(受賞者を代表してあいさつする洋画家の野田裕示さん)
2014年度の和歌山県文化表彰の表彰式が27日午後2時から、和歌山県庁の正庁で開かれ、仁坂吉伸知事から受賞者に表彰状のほかメダル(徽章)と副賞が贈られました。
私も文化賞の選考委員(今年は選考委員長の大役も)を担わされ、表彰式とその後の受賞者との交流会に参加させてもらいましたが、改めて和歌山県の文化人の多彩さ、奥深さのようなものに触れることが出来、楽しい時間をもつことが出来ました。
県文化賞は1964年度から始まって今年度で51回目、、文化賞に御坊市出身で東京都在住の洋画家、野田裕示(のだ・ひろじ、62歳)さんをはじめ文化功労賞1人、文化奨励賞に個人2人と1団体が選ばれました。
文化賞受賞の野田さんは、アクリル絵の具をレリーフに自在に描き、独自の抽象画の世界を展開、12年には東京の国立新美術館で回顧展を開くなど、意欲的な創作活動を続けています。
文化功労賞受賞の日本貝類学会評議員の湊宏(みなと・ひろし、75歳)さんは、白浜町出身・在住で、高校で教員をしながらカタツムリの研究を行い、京都大学から理学博士を授与されたほか、県のレッドデータブックを改訂する時にも、貴重な貝類のリストアップを行うなど「カタツムリ先生」として知られています。
文化奨励賞は、和歌山市出身で大阪市在住の作曲家・石黒晶(いしぐろ・さやか、60歳)さんと、和歌山市出身で東京都在住の建築家・広谷純弘(ひろたに・よしひろ、57歳)さん、和歌山市の「岡崎団七踊保存会(おかざきだんしちおどりほぞんかい)」がそれぞれ受賞しています。
仁坂知事は「各分野で研鑽を積まれ、我が国の文化の向上発展に尽くしてこられた方々ばかり。皆様の業績は本県の誇りであり、賛辞をお贈りしたい」とあいさつ。
受賞者を代表して野田裕示さんは「一生の仕事として創作にのめり込んでいますので、あまり周囲の目は気にせずやってきましたが、思わぬ表彰をいただき感謝しています。今まで以上に創作に励み、後進の育成などにも貢献したい」と述べました。
□和歌山放送ニュース再録
◎平成26年度和歌山県文化表彰の表彰式(写真付)
今年度(2014年度)の和歌山県文化表彰の表彰式が、きょう(27日)午後、和歌山県庁の正庁で開かれ、文化賞に輝いた御坊市(ごぼうし)出身の洋画家・野田裕示(のだ・ひろじ)さん62歳4人と1つの団体に、仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事から賞状やメダルなどが授与されました。

仁坂知事(右)から表彰される野田さん(左)(10月27日・和歌山県庁にて)
県・文化表彰は、文化の向上や発展に功績のあった和歌山県出身やゆかりの人を表彰するもので、昭和39年度(1964年度)から始まり、今年度で51回目となります。

受賞者らの記念撮影
今回は、文化賞と文化功労賞がそれぞれ1人、文化奨励賞に個人2人と1団体が選ばれました。
文化賞を受賞した御坊市出身で東京都在住の洋画家・野田裕示さん62歳は、アクリル絵の具をレリーフに自在に描き、それらを組み合わせた作品を数多く手がけ、おととし(2012年)には東京の新国立美術館で回顧展を開くなど、意欲的な創作活動を続けています。
表彰式で、野田さんは、受賞者を代表して挨拶し、「歴代受賞者には、第1回の洋画家・川口軌外(かわぐち・きがい)をはじめ、日本を代表する芸術家が名を連ねていて、驚きと嬉しさと尋常でない緊張と責任を感じている。これからも今まで以上に創作に励み、より多くの県民に楽しんでもらうことで貢献したい」と述べました。

あいさつする野田さん
このほか、文化功労賞を受賞した日本貝類学会評議員の湊宏(みなと・ひろし)さん75歳は、白浜町出身・在住で、高校で教員をしながらカタツムリの研究を行い、京都大学から理学博士を授与されたほか、県のレッドデータブックを改訂する時にも、貴重な貝類のリストアップを行うなど、「カタツムリ先生」として慕われています。
また、文化奨励賞は、和歌山市出身で大阪市在住の作曲家・石黒晶(いしぐろ・さやか)さん60歳と、和歌山市出身で東京都在住の建築家・広谷純弘(ひろたに・よしひろ)さん57歳、それに、和歌山市の「岡崎団七踊保存会(おかざき・だんしちおどりほぞんかい)」がそれぞれ受賞しました。